2013.10.31 Thursday
青面金剛 六手合掌型
庚申講の本尊で、三尸を押さえる神とされる。
中国から日本に伝わり庚申信仰の本尊となる。
図像的には、チベットの「マハーカーラ」と同じだが、中国で道教の神として、像容だけが取り入れられた。中国、日本へと伝わって行くうちに図像はそのままで、性格や意味がどんどん変わったようだ。
道教:漢民族の土着的・伝統的な宗教。
他に、六手剣人型があり、こちらは半裸の女性の髪をつかんで提げている。
女性は「ショケラ」と言い、日本では三尸虫を意味するらしいが、もともとはチベットの「マハーカーラ」に征伐されたシヴァ神だったが、中国に伝わった時に、シヴァ神を意味していることが判らないまま道教に取り入れられ、像容だけが日本まで伝わった。
チベットの「マハーカーラ」:ヒンドゥーのシヴァ神に対抗して考えられが、「マハーカーラ」はもともとヒンドゥー教のシバ神の呼称。なので、ヒンドゥから見ると、シヴァがシヴァを征伐することになってしまう。
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